【回答】 素敵な質問ですね^_^
私も、何か思いついた時に、先人が既に同じことを考えていないか、専門で取り組んでいる人がいないか、調べます。
すると、たいていやってた(やってる)人が見つかる。
“自分程度が思いつくことは、自分よりもうんと賢い人が既に答えを出している。あるいは取り組んでいる。”
貴方も辿り着いたこの認識は、とても大切なことではないかと思います。
“先人、専門の人を参照する”という姿勢は、回り道をしないことに繋がりますし、自分がやろうとしていることが本当の本当に”新しいこと”なのか、ということの確認作業として、必須の手順でもある。
私たちが「新しいこと」をする時、意図しようがしまいが、「既にあるものの上に積み重ねる」ということになる。
ならば、既に積み上がっている体系の、「どのあたりにどのように何を」積み重ねようか、というアプローチの仕方が出てきます。
もうおわかりかと思います。
今のようにあらゆるジャンルが発達して成熟している時代に、
天から遣わされてきたような圧倒的な天才がポツンと新しいことを見つける・始める、なんてことは、ありえません。
“新しいこと”をしたいのならば、その分野の誰よりもそこに「詳しくなろう」とすること。
実際に「一番詳しくなる」ということを達成する必要はありません。
「誰よりも詳しくなろう」という姿勢でその分野のマニアになるうち、「隙間」が見つかります。
誰それがこれを言っている。
誰それがこれをやろうとしている。
その知見が自分の中で積み重なるうち、
これは誰も着手していない。
これは皆がやろうとしたが、ある問題をクリアできないので放置されている。etc…
そういうことが見えてくるのです。
また、過去に同じことがされていても、「今この時代に他でもない”この私”がそれを”焼き直す”こと」ことに新しい価値が出てくることもある。
確か、大江健三郎がこんなことを言っていました。(細部は違うかもしれない)
「過去に多くの人が生き、そして死んでいった。それでもなお君は生きようとするではないか」
誰しも、今まで地上に生きて死んでいった無数の人たちと、
「違う人生」を生きている。
“新しいこと”は必ずあります。
探求の道は果てしない。
楽しんで探しましょう。